第2回 まずは下準備(2) 初期設定


(ここからはデフォルトのインストールフォルダC:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19にインストールしたものとして話を進めます)

■入門開始……の前にすべきこと
さて、Javaの開発環境を用意できたのですが、入門を開始するにあたってまだすべきことが残っています。
Javaプログラムのコンパイルを行うjavac.exeと実行させるjava.exeは共にC:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19\binに存在しますが、これらは後述するコマンドプロンプトから実行されます。
コマンドプロンプトでコマンドが入力された場合、まずその時自分が作業をしているカレントフォルダにそのコマンドがあるかを調べに行きます。そこにコマンドを実行できるファイルがなければ今度は環境変数pathに登録されているフォルダを見に行き、そこにもコマンドがなければエラーになります。
ところが現在C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19\binは環境変数pathに設定されていません。その為、コンパイルや実行の度にいちいちフルパスでコマンドを入力してやらなければならなりません。この状態を「パスが通っていない」といいます。

たとえばJavaソースファイルTest.javaをコンパイルするにはTest.javaの置かれているフォルダをカレントフォルダにした状態で

C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19\bin\javac Test.java


とコンパイルを行うjavacのファイルのフルパスを入力しなければなりません(javacの実行の際、拡張子.exeは不要です)。
コンパイルされたプログラムTest.classを実行するには

C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19\bin\java Test


とこれまたフルパスでJavaプログラム実行を行うjavaをフルパス指定する必要があります。こちらはjava.exeの拡張子だけでなく、Test.classの拡張子も不要です。
javac.exeやjava.exeが置かれているC:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19\binをカレントフォルダにすればフルパス入力をしなくてもかまわなくなりますが、そうすると今度はTest.javaやTestをフルパスで指定してやらなければならなくなります。
C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_19\bin内にソースファイルを置いてしまえばどちらも省略できますが、このフォルダは本来ソースファイルの置き場所ではないので好ましくありません。
そこで、環境変数pathにパスを追加設定して、任意の場所からjavacやjavaを実行できるようにします。

■パスの設定
マイコンピュータを右クリックし、現れたメニュー項目の中からプロパティをクリックして「システムのプロパティ」画面を表示させます。

システムのプロパティ画面


この画面の上部にあるタブを「詳細設定」タブに切り替え、その中にある「環境変数」ボタンをクリックします。
Windows2000の場合対象のタブが「詳細」になります。

環境変数を設定する


「環境変数」画面の「システム環境変数」の一覧からPathを選択し、編集ボタンをクリックします。

システム環境変数Pathを設定する


「システム変数の編集」画面の変数値の末尾に次の文字列を追加して「OK」をクリックします。
セミコロンはパス名とパス名の区切りのためのものです。

環境変数Pathへの追加


戻ってきた「環境変数」画面でも「OKをクリックします。

OKをクリックして完了


■動作確認
「スタートメニュー」-「ファイル名を指定して実行」から「cmd」と入力するか、或いは「(すべての)プログラム」-「アクセサリ」-「コマンドプロンプト」を選択してコマンドプロンプトを開きます。
ここで次のように入力します。

java version[Enterキー]


下のようにバージョン情報が出てくれば成功です。お疲れ様でした!

java version "1.5.0_19"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_19-b02)
Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.5.0_19-b02, mixed mode, sharing)


■コマンドプロンプトの使い方
初めてコマンドプロンプトを起動したという方もいらっしゃるでしょうから、ここでコマンドプロンプトについて簡単に説明いたします。
既に熟知しておられる方は読み飛ばしてください。

普段使っているWindowsアプリケーションはGUI(Graphical User Interface)による操作を行っていますが、コマンドプロンプトは文字で命令(コマンド)を直接指定するCUI(Character User Interface)です。
これは慣れないうちは不便に感じるかもしれませんが、コマンドプロンプトからのみ実行できる便利な機能がたくさんありますので、この機会に覚えておいて損はないでしょう。またバッチ処理といって、コマンドをファイルに保存しておき、後からまとめて実行させるということもできます。
コマンドプロンプトではフォルダのことをディレクトリと呼びます。そして現在作業をしているディレクトリがカレントディレクトリです(自分が今どこで作業をしているか?を示している現在位置であるとお考えください)。

cd ディレクトリ名指定したディレクトリにカレントディレクトリを移動します。
dirディレクトリの内容を一覧します。


dirのように結果を返してくるコマンドに関しては、結果をウィンドウ上にではなくファイル等の中に出力するよう設定することができます。これをリダイレクトといいます。
たとえばディレクトリC:\tempの一覧リストを取得したい場合、そのままdir C:\Tempと実行すると結果はコマンドプロンプトウィンドウ上に返されます。ところが対象ディレクトリ内にファイルがいっぱいある場合、出力結果は次から次へとスクロールされてしまうため、後でゆっくり確認するというようなことができません。
そこでリダイレクト機能を使い、dirの実行結果をファイルC:\kikuchi\JavaRensyu\result.txtに出力させるようにします。

dir C:temp > C:\kikuchi\JavaRensyu\result.txt


こうすることにより、dirコマンドの実行結果がリダイレクト先に指定したファイルC:\kikuchi\JavaRensyu\result.txtに出力されます。コマンドとリダイレクト先ファイルの不等号はデータの流れを示す矢印のように作用します。
今回はコマンドからの出力をファイルに受けていますが、不等号の向きを逆にすることでファイルをコマンドの入力元にすることも可能です。

これでようやくJavaプログラムのコンパイル/実行環境が整いました。
次回から実際にJavaを動かしてその動きを確かめてみましょう。
質問はこちらへお願いします(件名はそのままで)。