技術者への提言2 <技術者と教養について>

2015-12-11_142826.jpg

とかく技術者は興味の対象が技術系一点張りで、文学や経済学などに疎い人が多いものです。
幅広い知識(とくにあまり役立ちそうもない知識)が、思わぬところで力を発揮することがあります。

私が学生の頃、ガウスの生涯についての書物を読んで、幾つかの点で興味を引きました。
その一つは、ガウスが異常なくらいの計算魔であるという点です。
ガウスはあらゆる計算をして、その結果から数学的に意義深い事柄を発見していたのです。

私などはガウスとは正反対の面倒くさがり屋の性格で、どうしても考えることが先で、計算してみようとはなかなか思わない人間です。

随分昔のことですが、プログラム中の計算問題で、なかなか良い考えが浮かばなかったことがありました。

そんなとき、ふと、ガウスの方法を思い出し、あまり時間も掛けられないこともあって、とにかく様々に場合分けして、やたら計算しまくりました。

すると、不思議なとに、様々な計算結果を見比べたら簡単に解決が見出せました。
このとき、必要最小限の数式が見つかったのでした。あまり良くできた式でしたので、まわりの技術者は、一様に、誰に教わったのだと尋ねるほどでした。

これは、ガウスの方法が功を奏した一例だと思います。
こんなやり方も、ガウスについての書物を読んでいたからこそ思いついた方法です。

by Y.K