■技術者からみた発環境と次世代のセキュリティー 2016/12/09

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技術者の働きにくい時代です。
まず、セキュリティーの観点から開発作業に対する大きな制約があることなどがあげられます。

昔でしたら、「家でじっくり考えてみよう」と資料を家に持ち帰ることも出来ました。

今では到底そんなことは許されません。

ノートさえ自前のものは使えず、ノートは帰宅時に部署で保管しなけれななりません。
隣の部署との交流すらセキュリティーを考えて接しなければなりません。
しかも、様々な人々がいるような部署では、同じフロアーの人でさえ注意が必要です。
日常的に、あたかも人間不審者かのような、細心の注意が必要であると教育されます。

昔は、大変おおらかで、技術者も気楽な雰囲気のなかで仕事をすることが出来ました。

とは言え、時間に追われるのは今も昔も変わりありませんが。

それでも昔は、「なるようになる」という調子で納期もあまり本心から気にせずに済みました。

実際問題として、納期が守れない場合は、何らかの問題があるわけです。
それでも、管理者にとっては納期優先で現場ではやむなく納品。
本質的な問題を解決せずに小手先で済ませて納品ということになってしまう。
その結果、あとから重大な欠陥が発覚したりします。


昨今の自動車産業界で生じた不正なども、現場へ実現不可能なノルマを課せられた結果です。
人は追い詰められるとやむにやまれず不正を働くことだってあり得る。
技術者としては「昔に帰れ」という回帰説を主張しようとまでは思いませんが、職場環境はおおらかにしてほしいものです。

しかしながら、セキュリティに関して言えば、現在のセキュリティでは欠陥だらけです。
例えば、重要な情報を扱っているPCをインターネットに接続するなどというのは愚の骨頂といえます。

実際、大量の個人情報がインターネットを介して漏れたという報道は未だにあります。
小生も自分のカード情報が漏洩した、と、とある業者から連絡がきました。
まぁ、保険があるらしいので慌てることなく、カードを新調しましたが、物騒極まりないです。


このようないい加減なセキュリティで済まされているのが日本の現状です。

セキュリティーに関するこうした問題は一つにセキュリティー教育が不十分であることに起因します。本格的なセキュリティー教育を学生時代からやるなど、今後の課題としてあるかと思いますが、もう一つの最大の原因は現在のセキュリティーがあまりに不備なためです。
進化の途上とはいえ、アメリカ国防省ですら、ハッカーに襲われる。

今後の解決策としては、セキュリティーにデープラーニングができる人工頭脳を使用することなどがあげられます。現在のセキュリティーソフトウエアのテクノロジーはデータベースとの比較で安全性を判断しています。

これでは、多くの漏れがでてしまいます。

人工頭脳を搭載することで、アクセス条件など多岐に亘る総合判断ができます。
人口頭脳同士のセキュリティー経験を共有することでより強固なセキュリティーも実現できます。
また、手間暇をかけずに常に最強のセキュリティー環境が整うかもしれません。

(補足)SF的に思えるかもしれませんが、人工頭脳が洗脳されることも考慮する必要があります。

■技術者への提言7 環境の改善 2016年4月17日

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自分の仕事環境は、どのようにしたらよいのでしょうか?

与えられたままの環境にしている人もいることでしょう。
多くの人々は、すぐ身の周りだけを自分の好みにしているようです。
また、仕事環境は他人との関係がありますから、あまり我儘にはできません。
とは言え、仕事環境はよい仕事をするにはなるべく整えていた方がよいと言えます。
自分に合わない環境では仕事の効率が悪くなるばかりか、ストレスにもなります。

よい仕事環境とは一体どのような環境なのでしょうか?
実は、それほど大きな変更の必要はないのかもしれません。
例えば、次のような幾つかの観点から環境を整えてみては如何でしょうか。

1.こまごまとした物の配置を整える
 (仕事で使用する物の配置は、洋食のフォークとナイフのように順番を考慮する)

2.気の散るような配色や物は近くに置かない

3.他人との視線が直接合わないようにする
 (物事に集中するにはかなり重要なことです)

4.なるべく良い姿勢になれるように椅子の背もたれの位置や高さを整える
 (健康を損なわないように姿勢をよくする)

ここで一つ大事な点があります。
好みの環境が必ずしも仕事に良い環境とは限らないという点です。
好みの環境は精神的に落ち着くかもしれませんが、能を活発にすることにはなりません。
能は、多少のストレスがかかる方が活発に働きます。
他方、能率ばかりを追求すれば、過大なストレスがかかりすぐに疲れてしまいます。

さて、上述のことは、言われてみれば如何にも当たり前と思われるようなことです。
しかし、この当たり前のことが、実際の仕事環境には欠けていたりするものです。
というより、本人が全く気付いていないというべきでしょうか。
環境を整えるという意識が希薄に思われます。
仕事が混んできて、初めて環境を整える必要に気づくのかもしれません。
ならば、初めから環境を整えていた方がよいかと思われます。
こうしたことは、時折、先輩たちが後輩に話しておくべきなのかもしれません。

2016/4/17 by Y.K

■技術者への提言6 批判的精神のあり方 2016/3/16掲載

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科学や技術の世界においては、過去にどれほど輝かしい業績をあげた人の仮説であっても、鵜呑みにしてはいけないと思う。科学や技術の世界では、常に、批判的精神で新たな仮説を吟味するのが通例です。

批判は、感情的なそれとは全く性質の異なるものであり、どれほど正しそうに見えるものでもどこかに論理の飛躍がないか、論理的矛盾がないか、実験の条件は結論を導くにあたって満足できるものなのか吟味を十分にすることが科学的な批判的精神です。

しかしこのような批判的精神は、本当は何も科学や技術の世界に限ったことでも何でもありません。ごく当たり前のことゝとして日常的になされるべきことではないでしょうか。日常生活においても、このような批判的精神は持つべきでと思います。



ところが、昨今、インターネットでは、行き過ぎた感情的な批判が横行しているように思われないでしょうか。

例えば、最近出版された小保方晴子さんの『あの日』の書評が好例です。

これでもかというほどに高い目線で且つ、感情的な批判の嵐のように私には感じられます(いじめの心理に酷似しているような)。

勿論、感動したという好意的な書評の方も相応にいますが、感じるところ、すさまじいまでの批判の嵐であり、エンジニアの端くれの私にとっては心底、驚くべき光景です。有利な方向になびく日本特有の風土なのか・・・・・

いよいよ間違いらしい、ということが前面に出てきた当時、マスコミや評論家が、水を得た魚のごとく、激怒を持って批判していたことを思い出します。

STAP細胞など存在しない、ということが今回の実験ではっきりしたなどという呆れた新聞・TV報道などもありました。

考えてみてほしいのです。

科学者であるなら、STAP細胞が存在しないということを主張することは論理的に不可能であることを知っているはずです。

例えば、「白いカラスは存在しない」と誰かが主張したとします。

これを証明するためには、世界中のカラスをしらみつぶしに調べる必要がありますがそれは不可能なことです。
何故なら、すべてのカラスを調べたという保証は決して得られないからです。
このように、「○○が存在しない」という主張は自然科学の世界では成り立たないのです。

数学のように、条件設定や境界設定が明瞭な場合、「○○が存在しない」と主張することができます。

よく知られた例は、「自然数に最大数は存在しない」とういうものです。
若し、Mが自然数の最大数だと仮定すれば、"M+1" はさらに大きい自然数ということになるのですから。

当時の評論家・マスコミ関係者の論調は異常な加熱ぶりです。
まるで「現代の魔女狩り」の様相を呈していないだろうか。

なるべく、否、最大限の冷静さで中立を心掛け、理性を求めるべきマスコミ自体がそもそも異常な加熱振りなのですから。

このような一連のSTAP騒動は、批判的精神のあり方が誤った方向へ行くと、
とんでもないことになるのだという好例ではないかと思います。

このような加熱ぶりは、第二次大戦中の "非国民”という標語でまともな人々が当局に密告されたり批判されたりした状況とも非常によく似ていように思えます。

感情的ではなく科学的な批判的精神と、それに基づく判断力があったならば、このような魔女狩りの類は起こらなかったことでしょう。

科学や技術の世界では、適切な批判的精神が必要不可欠であり、このような多勢の勝組に乗る感情的な多数支配はあるまじきことではないか、と思います。

2016/3/15 by Y.K

技術者への提言5 / 脳のリフレッシュに一番効果あるものって?

■技術者への提言5 <頭のリフレッシュ>
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平生から頭を酷使している技術者にとって、頭をリフレッシュすることは、精神衛生上大切なことです。

ただリフレッシュが過度であると、進行中の仕事を放り出したくなる恐れもあります。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、適度なリフレッシュが物事の行き詰まりの打開や新たな視点が生まれることにも繋がるものです。

ところが、適度なリフレッシュとなるようなものに何があるかと探ってみると、なかなか一筋縄ではいかないことが次第に分かってきます。

よく言われるように、旅行などは確かに頭のリフレッシュによいばかりか見聞を深めることにも役立ちます。

ただこれにはお金も暇も必要なので、日常的にというわけにはいきません。

では、パズルなどはどうか?
パズルはその人の性格や趣味的傾向により、それにピタリと合致したパズルを選ぶ必要があります。欠点としては、解けない場合、かなりのストレスになるということです。

では、ゲームはどうか?
ゲームは一時の気晴らしぐらいに収めることができれば、頭をリフレッシュすることに役立ちそうです。
しかし、勝ち負けが強く絡むとこれ以上ないというほどのストレスになることがあります。まして、負けでもしたら、後々尾を引くことがあるので要注意です。

このように考えてゆくと、果たして、手軽に頭をリフレッシュすことができるのだろうかと、怪しくなっいてきますね。
こんなことなら、仕事を普通にしていた方が楽だと思えてきたりします。

でも、ご安心を!

手軽に頭をリフレッシュすることができるものがあります。

最も簡単なことが、美味しいものを食べることです。

手間はもう少しかかりますが、もっと良い方法があります。
気軽に話せる人との会話です。

ある意味で、更にに良い方法として、
興味のある教養番組を録画しておいて適当なときに見ることです。

更によいものとして、筆者として自信をもって推薦できるのが読書です。

何故かというと、本の中には文字があるだけでなく、著者を通して、人間の精神の奥深い部分に、時折、触れることができるからです(see.注)。

(注)勿論、良書・名著に限ります。

2015/12/17 by Y.K

技術者への提言4 <思考の習慣> 2015/12/17

■技術者への提言4 <思考の習慣>
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人は日常の様々な場面で様々な判断をしていますが、過去の経験に照らして無意識に判断していることが多いそうです。

つまり、脳はなるべく活動の負担減らすようにしているということです。
これは、ある意味、意識的に脳を活性化させなければ、退化してしまう恐れがあるということなのかもしれません。
例えば、退職した人が急に老けたり、不活発になるのもこうした脳のメカニズムによることと言えるかもしれません。

これを裏付ける例として、ピアノやギターなどの楽器を習い始めた人が練習しているときの脳は非常に活発に働いていますが、熟練した人が楽器を弾くときには、脳は、何も考えていないときのような最小限の働らきになっているそうです。

このことから、現場で仕事をしている人にも役立ちそうな幾つかの事柄を以下に列記しました。何らかの役に立てばよいですが。
 
@責任をとりたくないから人任せにしているというより、考えたくないから人任せにしている可能性が高い。


A問題が発生しないかぎり、人はあまり考えようとはしない。つまり、具体的な行動に結び付くような危機管理の具体的な指針を示さない限り、危機管理は失敗する。

(抽象的な指針を示しても、具体化には脳に負担が掛かるので、具体的な行動になりにくい)

Bなるべくこれまでと同じことをする方が楽なので、新しいことに挑戦するよりは、これまでの改良版で済ませようとする無意識の判断が習慣となり、担当者のみならず、経営者も次第に保守的になっていることに気が付かない。

(注意)上記の列記部分は単なる仮設ですが・・・

2015/12/17 by Y.K

技術者への提言3 <プログラミングとバグ>

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よくプログラミング書法などが書かれた書籍や法律の書籍などに、誤り易い例として
次のような語句の正確な意味が述べられています。

     "〜以上"、"〜以下"、"より多い"、"より少ない"

このような基本的な言葉の意味が曖昧なまま使われては、致命的な欠陥があるプログラムとなります。

実際には、このような間違いはあまりないと思われがちです。
というのはよく間違える語句などは、初歩的なプログラミング教本に大抵説明されているからです。

ところがよくあるケアレスミスは、矢張り、大小関係などの判断分岐での単純なミスです。
これも単純ミスの一つですが、データサイズの誤りは発見しづらいものです。
デバッグ時に入力データに異常データを想定しない限り発見されません。

データサイズの誤りで最も発見するのに困難なバグは、異常データを入力してチェックしても発見されないバグです。

大方そのようなバグは複合的なバグであると考えた方がよいかと思います。
偶々同時に二つ以上のバグが絡むような状態であるとき、異常データを入力してもみかけ上正常に見えることがあるからです。

よりスピーディーにデバッグをしようとする昨今の傾向では、一遍に様々なバグを想定したデータを流す自動化したデバッグが通常行われますが、余程綿密な計算の下でデバッグを行わないと複合的なバグは発見されないこともあります。

何よりも大切なのが、プログラムのコーディングの前に、全データのサイズや個々の判断分岐の条件などをすべて一覧表にまとめておき、一覧表に沿ってコーデイングすることです。
ついつい時間に追われて、「最後のデバッグでまとめてバグを発見できればいいか」などと思いがちですが、いざそのとき綜合検査でプログラムのなんらかの欠陥が発見されたときは、バグ取りに多大な時間をかけることになります。

運よく欠陥が発見されればよいですが、先ほど述べたように、複合的なバグの場合、正常にみえてしまう場合もあります。
このような事態は最悪の結果を招きます。
すなわち、製品として出荷されてからプログラムの暴走が始まるからです。

私なども、現役でプログラミングなどに携わっていたころは、ときに時間に追われて横着をしたためにバグ出したりして、後でよく後悔したものです。
私の場合、規模が小さいものが多かったのでバグの発見も容易いものでしたが、大規模なシステムでは、横着することは絶対に禁物です。

2015/11/12 by Y.K

技術者への提言2 <技術者と教養について>

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とかく技術者は興味の対象が技術系一点張りで、文学や経済学などに疎い人が多いものです。
幅広い知識(とくにあまり役立ちそうもない知識)が、思わぬところで力を発揮することがあります。

私が学生の頃、ガウスの生涯についての書物を読んで、幾つかの点で興味を引きました。
その一つは、ガウスが異常なくらいの計算魔であるという点です。
ガウスはあらゆる計算をして、その結果から数学的に意義深い事柄を発見していたのです。

私などはガウスとは正反対の面倒くさがり屋の性格で、どうしても考えることが先で、計算してみようとはなかなか思わない人間です。

随分昔のことですが、プログラム中の計算問題で、なかなか良い考えが浮かばなかったことがありました。

そんなとき、ふと、ガウスの方法を思い出し、あまり時間も掛けられないこともあって、とにかく様々に場合分けして、やたら計算しまくりました。

すると、不思議なとに、様々な計算結果を見比べたら簡単に解決が見出せました。
このとき、必要最小限の数式が見つかったのでした。あまり良くできた式でしたので、まわりの技術者は、一様に、誰に教わったのだと尋ねるほどでした。

これは、ガウスの方法が功を奏した一例だと思います。
こんなやり方も、ガウスについての書物を読んでいたからこそ思いついた方法です。

by Y.K

技術者への提言1

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技術者がよく直面する二つの場合があります。

1)ある対象物(回路図であれ、ソフトウエアであれ、なんでもよのですが)について、
  どうしたらより良いものに仕上げられないかと考えているうちに、大抵の場合納期になって
  しまう場合です。

 (こうしたサイクルを抜け出すことは可能なのでしょうか?)
 
2)まだその分野での経験が浅く、より良いものを作ることを目指す段階に至らず、他の技術者は
  どのようにしているかを調べるので精一杯であるよな場合です。

どちらの場合もよくあることです。かなり経験を積んだ技術者でも、これまであまり経験したこと
ことのない分野であれば、2番目のような状況を経験することになるでしょう。


2つ目の場合は、単に経験不足であるというだけですから、経験を積めばよいだけです。

問題は一つ目の場合です。
この場合、解決方法は、おおまかに、2通りあると考えられます。
一つ目は、最も多い解決方法で、仕事とは概ねそうしたものだと諦めてしまうことです。この解決方法は、意外に思われるかもしれませんが、多くの場合正しい解決方法であると考えられます。

というのは、多くの仕事は特殊な発想を求めているものではなく、仕様通りに正しく動作するものが
求められているだけですから。

二つ目の解決方法は、効率よく仕事をこなすことができるように工夫することです。

仕事で最も時間を費やしているのは、通常、デバッグと検査ですから、デバッグ方法や検査方法を
工夫することで、大幅に時間を節約することが出来ます。恐らく、多くの技術者は検査用のソフトを
検査の度に作成していることでしょう。仕事が変われば、検査ソフトを一から作り上げていることで
しょう。しかしそのようなやり方は非効率です。どのようなものにも通用するような検査ソフトの
枠組みを作り上げた方が効率的です。勿論個々の検査では、異なる部分がいろいろありますが、
異なる部分を入れ替えれば済むような検査ソフトを作ることは可能です。工夫次第です。
こうしたことを発想するかしないかで、仕事の効率は大きく変わってきます。   Y.K

※ベテランエンジニアに後輩へ参考になる記事を依頼したものです。 2015/9/24

■名言の深層(第7回)  2014/10/9

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技術者として幾らか経験を積んだ者なら、誰れしも納得できるような名言の一つがチャップリンの次の言葉(意訳)であろう。

  「求め続けていれば、アイデアはやがて生まれるものである」(チャップリン)

勿論、すごいアイデアというもは滅多に生まれるものではないが、物事は時間を費やせば費やしただけの何らかの成果が出るものであることは、違和感なく理解できることだろう。

しかし、実際の仕事の現場では、常に、費やせる時間は限られている。

本当に良いアイデアが生まれる前に終えて、次の仕事に移ることになるのが一般的な企業活動の実情であろう。

それはともかく、チャップリンの言葉は実務経験者としての率直な思いに違いないものと思う。

さて、こうした実務経験者の言葉とはまるで異次元の言葉とでもいうべきものが次の星野富弘の詩のなかに見受けられる次の一節である。

  「辛いという字がある。もう少しで、幸せになれそうな字である」(星野富弘)

こうした文字に関する柔軟な発想は、人のこころに清涼感を与える。

他方、言葉の意味合いに重点を置いてみれば、これは切れ味のよいナイフで心を刺されたかのような思いがするわけである。こうした詩のアイデアは音楽や数学の素晴らしいアイデアと共通していると感じる。いずれの場合も何らかの発見というべきものではなかろうか。

斬新なアイデアのSF映画があまり無かった時代に、タイムマシンという映画を初めてみたとき、思考空間が一遍に広がったような思いに駆られたことがあった。

映画に限らず、素晴らしいアイデアには共通してそのような心が躍るような躍動感とでも言えるようなものが感じられる。

勿論、感じ方は人様々であろうが、斬新なアイデアには共通して、人のこころを鼓舞するような、あるいは、こころを躍らせるようなとでも言うべきものがあるように思うものである。

                      by Y.K

【後記】
台風が去って、朝夕は肌寒いくらいになってきました。
年々日の経つのが早く感じられるようになり、もう忘年会の予約などする時期がきたのだな、なんて思っています。

■名言の深層(第5回) 2014/08/08

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名言といわれる言葉の中には、人が生きて行く上で、慰めとなるもがある。
とりわけ、次の言葉は精神的健康を保つ上で筆者にはとても好ましく感じる。

「待てば海路の日和あり」(まてばかいろのひよりあり;諺)

「冬来りなば春遠からじ」(ふゆきたりなば はるとおからじ

◆イギリスのロマン派詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節)

というのは、いづれも繰り返される自然現象に根差した言葉であり、論理的に破たんすることがない言葉だというところに普遍的価値があるのではあるまいか。

他方、混迷の最中にある人は、平生なら決して信じないような怪しげな宗教や科学的にあり得ないような内容のHOW-TO本などに騙されてしまうことがある。

このような人を惑わすようなものの中には似非科学であるにもかかわらず、
現代科学の見地とも共通点があるかのようなことを主張するものがある。

よく利用されるのが、
世界の誕生を説明するための "ビッグバン理論”で、
これをキリスト教の聖書の
"初めに光ありき" の証拠だという主張である。

ところが、「進化論」は聖書にとって都合が悪いということで進化論は誤りだと未だに主張する人々もいる。

まだこのようなことなら、どこが誤っているのは分かりやすいが、哲学的書物になるとなかなか見抜けずに信じてしまう人々も多いのではあるまいか。

ニーチェは哲学者として有名であり、彼の書籍の愛好者は以外に多い。

特に日本ではニーチェの思想に傾倒し易い伝統があるように思われる。

哲学書はどれもそうであるが、注意して読むべきである。
簡単に傾倒すべきでないと思う。

ニーチェの書籍の愛好者というのは、彼らに耳を傾けると分かってくるが、彼の書物は常に高貴な人々といわれる人たちにだけに語っているため、愛読者はすっかり自身も高貴な人間なのであり、周囲にいる哲学書も理解できない低級な輩とは違うのだと勘違いし、思い込んでしまっている傾向がある。

ニーチェの哲学思想には選民主義の傾向があるとか、同情心のかけらもないツァラトゥストラ(補、参照)の超人思想を批判しようものなら、口角泡を飛ばして反撃しようとする。

一旦傾倒してしまうと、その多くは都合の悪いことは自己解釈しなおしてしまい、不都合を解消しようとするものである。

だからこそ、人間は、時折、自身のすべての知識や考え方を疑ってみるべきではないだろうか。

(補)
「ツァラトゥストラはかく語りき」はニーチェの主著。
ニーチェの思想的傾向がナチスのユダヤ人排斥に都合がよかったので利用された。


by K.Y

名言の深層(第4回) 2014/07/05

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昔の科学好きな少年たちは、寺田寅彦の随筆集などをよく読んでいたようだ。

彼の随筆の魅力の一つは、科学者らしいものの見方、それもまだ解明されてない現象などへの新鮮なものの見方が語られていたことではないだろうか。

寅彦の随筆には、時折、目から鱗が落ちるような思いがすることがある。

寺田寅彦は、高校時代の英語教師であった夏目漱石とは子弟関係にあり、その後も漱石邸に長らく出入りし、昵懇の関係であったようだ。

漱石の『吾輩は猫である』の中の水島寒月は寅彦がのモデルであったと言われている。

寅彦が語ったとされる名言の一つに

「天災は忘れた頃にやってくる」

というのがある。

これほど含蓄のある名言はそうそう多くはない。
さほど人口に膾炙したものではないが、「実質触媒作用」の中に書かれている

「馬鹿を一ぺん通ってきた利口と、始めからの利口とは、やはり別物かもしれない。」

という意味深長な言葉がある。

他の書物で寅彦が語る利口な人についての考え方からも明らかなように、始めからの利口者に対しては厳しい見方をしているようだ。だが、上の言葉はやや単純過ぎるきらいがある。

というのは、始めからの利口者が常に利口であるわけがなく、愚かな失敗を何べんもするものである。

ならば、始めからの利口者が何回か馬鹿を通ってきたら鬼に金棒ではないか。

寺田寅彦のような利口な科学者でも、文学的な表現により墓穴を掘ったのかもしれないような言葉である。

勿論、文学的表現である以上、いくらでも、肯定的に解釈しなおすことが可能ではあるが。

名言の深層(第3回)  2014/6/14

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高校生になると、初めて漢文を本格的に学ぶ。

そんな頃であったからだろう、
本屋で岩波文庫の「唐詩選」を手に取り、ページを繰ると、

 「中原 還た鹿を追い     (ちゅうげん またしかをおい)
  筆を投じて 戎軒を事とす」 (ふでをとうじて じゅけんをこととす)

    (意訳)
    中原で、またしても、天子の地位を求める争いがはじまった
    私も筆を投げ捨てて行くこことなった

    中原:当時天下の中心であった平原

という魏徴(ぎちょう)の「述懐」(じゅっかい)という詩の出だしの書き下し文が何やら小気味よく感じられた。

更に読み進めると、人口に膾炙している

 「人生意気に感ず        (じんせいいきにかんず)
  功名 誰か復た論ぜん」    (こうめい たれかまたろんぜん)

    (意訳)
    人は意気に感じてこそ事を為すものだ
    功名など誰が問題にしようか

という言葉に出会った。

当時、解説を読みながら素直に共感した記憶がある。

当時はその詩の重みがわからなかったが、現代のような私利私欲ばかりが
肥大化した時代にこそ、この詩が新鮮に映るのではないかと思われる。

むしろ人類の歴史上のどんな時代にも、こんな清々しい心意気は、矢張り、稀なことである。

だからこそこの詩が今でも人口に膾炙している理由なのだろう。 


                          by y.k

★第二回が抜けている。時間みて挿入しておきます。  hp 担当。

名言の深層(第2回)

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理系出身者でも数学的論証の経験の浅い人に、時折、ありがちな誤った使い方として、
次のような言葉がある。

     「逆も真なり」

本人は、言い得て妙なる名言ないし真理を言っているつもりなのであるが、論理的には正しくない。

逆も真である場合とは特別な場合であり、一般的には逆は真ではない。
例えば、次のような言葉を考えてみればよい。

     「すべての人間は死ぬ」

人間以外の生物も死ぬのであるから、明らかに逆は真ではない。
「逆も真なり」と言える例とは、

     「秋は秋である」

というような同語反復文である。

このような同語反復文では、常に、逆も真となる。

つまり、通常の日常会話での言葉では、逆も真となるような場面はほとんどありそうもないことである。

他方、論理的には必ずしも正しい表現とは言いがたいが、言い得て妙なる名言
というものもある。それは、マリーローランサンの次の言葉である。

     「逝った女よりもっと哀れなのは、人々から忘れられた女である」

この言葉は、すべての人が納得するとは限らないが、詩的な気分とでも言えばよいのか、何やら胸に突き刺さるものがある。

勿論、老子的感覚の人からすれば、どうでもよいことだろうが。

by Y.K

■名言の深層(第1回)/ 2014/03/31 y.k

ビジネスの書籍には名言集に出くわすことがおおい。
そこで、しばらく、これについて独断と偏見になるかもしれないが、吟味してみたい。


書物を読む習慣のある人々なら、名言集のような書物を一度は手にしていることであろう。あるいは人生経験の浅い若い人々は、名言集をわくわくしながら手にすることだろう。

だが、実際に中身を読んでみると、
名言というよりは偏見そのものようなものや、
「そうとも言えるしそうでないとも言える」といった内容のものまで様々である。

自身の人生に活かすことができるような名言があまり見あたらないことに気が付くのは筆者だけだろうか。

名言とは思えないのは、単に、受け手の経験が浅いとか物事を深く考える習慣がないからとか教養が不十分であるからといった理由だけではない。

名言集の名言の多くは、歴史上の偉人(真に偉人とは限らないが)が述べたとされる言葉や著名な小説家の書いた書物の中からの抜粋などであるが、真に名言だとしても、それが名言として受け止めるには、多くの場合、その名言がどのような文脈で述べられたものであるのかを知っている必要がある。

勿論、その背景を知らなくとも名言として受け取れる場合もあるだろう。

他方、到底名言とは考えにくいものが度々名言集に入れられている場合がある。
たとえばゲーテの有名な戯曲「ファウスト」から名言として次のような言葉がよく抜粋される。

「理論など墓場だ、生命の金色の木は新鮮な緑色だ」 (「ファースト」より抜粋)

この言葉は、偉大な論理学者であるバートランド・ラッセルの指摘の通り、あくまでも悪魔メフィストの言葉として書かれているのである。

ゲーテが理論を空疎なものと考えていたと想像すべきではないのは当然だ。
人類ばかりでなく、生命体は身の回りの自然界に対して何らかの理論を構築して生きていると言うことができる。

例えば人間の網膜には自然界は画像が逆さまに映っているが、脳は理論的に再構築して自然の姿を捉えている。

かつてアインシュタイは次のような言葉を述べている。
「理論があってはじめて何かを観測することが可能となる」

理論は科学理論だけでなく生命体が生きていく為に必要不可欠のものである。
であれば、先のメフィストのことばは、名言として捉えるべきではないだろう。

勿論、言葉は様々な解釈が可能である以上、ある特殊な限定的な文脈では名言になり得るかもしれないが。
                             (つづく)

マスメディアの影響力についてH25.3.31

新聞などメディアの経済欄の記事は政治欄の記事に比べれば中立的なように思いがちですが、実際は、その新聞特有の意図ないし希望的観測によって、取り上げ方が異なっているように思えます。

とは言え、重要な項目はどのメディアも大体取り上げています。
ただ、目立たないように、あるいは、タイミングをずらして取り上げているように思える場合もあります。


新聞やテレビの論説は、いつかは、正しい見方がわかるものですから、その時々にすぐに反応するよりは、批判的精神を持って受け止めた方がよいように思えます。


新聞の訂正は、目立つように(あるいは、訂正欄を同じ箇所に常設)すべき義務があると思われますが、現実はほとんど目にもとまるぬほど小さく隅の方で、時機を大分ずらして釈明しています。

しかも本来 訂正すべき記事を訂正すらされていない場合もあります。

このように述べてまいりますと、マスメディアに大きな不信感を持たれるかもしれませんが、日本のメディアはそれでも、世界の中ではまだまだ健全な方だと思います。

ただ日本のメディアはどれも大差がない意見を述べているので、誤っているときは、日本中のメディアが一斉に誤ったことを述べている可能性があります。


テレビの街頭インタビュウなどで人々が述べていることを聞いてみると、とても自身の意見とは思えません。

すでにマスメディアが何度も伝えている内容とそっくりの意見がほとんどです。

改めてマスメディアの影響力の大きさに驚きます。
もっともマスメディアの影響力が如何に大きいかは戦時中の報道や戦時教育により作り上げられた当時の世論の異常さがすでに物語っています。

ではこうした絶大な影響力に対してどう対処すればよいのでしょうか?

最良の答は、やがてマスメディアに従事することになる子供たちの教育のレベルを上げることだと思われがちですが、残念ながら良い教育だったかどうかは余程後にならなければ検証できません。

そうであれば、教育のレベルを上げることは勿論重要なことですが、実際に偏った報道を防ぐには特定の団体や階層にのみ利益となるようなことを防ぐ法律であろうかと思われます。

様々な団体や階層の人々に平等に機会が与えられゝば、特定の団体や階層のみが強大化することもなくなり、マスメディアは特定団体や特定の階層の人々だけに向けた偏った報道も少なくなると思われます。

もっとも現在の日本は、幸いにあまり偏ってはいないようには思えます。
時折、偏った報道もありますが、どちらかと言えばその新聞社などの上層部の人々の個人的な意見の偏りのように思えます。

今はよいですが、特定の団体や階層のみが強大化する危険は常にあることを心にとめておいた方がよいかと思います。

TPPの問題なども日本の将来を十分にみすえて、偏った意見に左右されずに考えてみるべきかと思います。
自身の所属する団体の利益・不利益で物事を判断しがちですが、国の将来を左右するようなことはそうしたこととは異なる別次元の判断が必要かと思われます。    
                                   記事投稿 小林

■電子媒体の現状と将来性について                H24.12 by Y.K

 近年、電子媒体の種類は多種多様になる一方、電子媒体の価格は一段と下がってきています。
例えば、某有名メーカーのブルーレイディスク(BD-R 25GB)などは、10枚で1,000円を割る価格にまで下がってきています。
更に、ブルーレイディスクを録画再生できるレコーダーやPCも安価になってきています

 このような状況になりますと、容量に合わて幾つものメデイアを選択したり、画質に合わせて幾つものメデイアを選択したりという必要もなくなりつつあるかと思われます。他方、機能面では、”一回の書き込み可能”と”繰り返し録画可能”の2種類があれば、通常、ことは足りるかと思われます。


このように考えてゆきますと、現在の電子媒体の種類は過剰ではないかと思われます。
製造メーカーも、種類を絞ることで生産コストは減り、種類を限定して大量に生産すれば、販売価格を下げることもできます。
勿論、まだ、旧機種も使用されているので、こうした極端な合理化が出来ないのは当然ですが、それにしても、現在の電子媒体の種類は多すぎるように思われます。
例えば、画像用の光ディスクだけでも下記のような種類があります。

<画像用光デイスク>
CD-DA
CD-ROM
CD-R
CD-RW
DVD-Video
DVD-ROM
DVD-R
DVD-RW
DVD-RAM
BD-R
BD-RE

 ところで、日常使用する電子媒体には、光ディスクばかりでなく、ハーディスク、メモリーカード、メモリースティックなどがあります。
中でもUSBメモリーの進歩には目を見張るものがあります。
アクセススピードは格段に進歩し、それとともに大きさもよりコンパクトになり記憶容量は飛躍的に増加しました。
価格も非常に安くなりました。例えば、32GBのUSBフラッシュメモリーなどは、2,000円を切るくらいまで下がっています。
 このように電子媒体の進歩は日進月歩で、2.3年も電子媒体などに一切触れずにれば、浦島太郎効果が味わえるのでないかと思うくらいです。
 一方、相変わらす、こうした電子媒体の寿命は短命です。100年、200年残さなければならないようなデータなどを安心して記録できるようなものはありません。
ほとんどの電子媒体は、10年くらいを目安に
考えなければならないようなものばかりです。
例えば、メーカー側は、CD-Rの寿命を10年〜100年としていますが、実際には、最小の10年を目安にする方が安全です。
フラッシュメモリの寿命などは、メーカー側は書き換え可能回数が5,000回〜1万回、データ保持期間は5年〜10年としているようです。
(メーカーにより、また製品により異なる)。

 こうした電子メディアのなかで、今後さらに生産の増加が見込めるのが、フラッシュメモリー、ブルーレイディスクであり、旧来のディスクに記録された動画などをブルーレイデイスクに記録できるように画質を変換する技術を伴うものも同様にかなりの需要が見込めそうです。
それとともに、大切な記録をより長期間安心して保存できるような電子メディアが望まれます。
例えば、現在のハードディスクの寿命では、4、5年ごとに全データ新しいハードディスクに移さなければならなことになります。
これはかなり短いサイクルで大掛かりなバックアップメンテナンスとなるので、ほぼメンテナンスを自動化していたとしても細心の注意が必要なので相当な労力を伴うこととなります(勿論、システムの規模や構造にもよりますが)。

このように、バックアップメンテナンスまでを含めて電子媒体を考えます、メディア診断機構があった方がユーザーには便利かと思われます。
使用しているメディアの劣化具合か寿命を知らせるよな機構が欲しいものです。
それがあれば、データが失われる前に移しかえることができます。
このように、電子媒体について考えますと、電子媒体のメンテナンスに関する分野が立ち遅れているように思われます。
今後、電子媒体そのものと共に、電子媒体のメンテナンスという分野をも発展させるべきかと思われます。

■世界経済の最新動向                   平成24年2月度(y.k)

■世界経済の最新動向
2月14日に日銀がデフレ脱却と成長の実現に向けて、金融緩和を一段と強化することを決定したことから、円安と株価上昇が急速に進みました。

一方、ギリシャの債務交換も無事に乗り切ることができ、アメリカの雇用状況も改善され、ようやく、世界の経済が回復基調にあるかのように見えます。
しかし、足元をよく照らしてみると、日本の貿易収支は赤字であり、中国の最新の貿易収支も赤字となり、あまり楽観視はできないようです。

また、中国には、不動産バブルをソフトランディングさせる問題とインフレ抑制の問題がありますが、先ごろ、中国が2012年の国内総生産の成長率目標を7.5%に下方修正することを表明したことから、安定した成長が期待できます。

結果的に見れば、はからずも、世界経済は安定化に向けた方向性が見えてきています。まだまだ、道のりは長いでしょうが、また、思わぬ落とし穴もあるかもしれませんが、やがては各国の雇用情勢も次第に回復し、リーマンショック以前よりも緩やかで安定的な世界経済を実現できるかもしれません。

■グローバル経済の下で、中小企業の発展が望める分野とは?
グローバル化が進んだ大企業ほど熾烈な競争となり、多くの企業は離散集合を繰り返すことになると考えられます。

他方、中小企業は、大きなチャンスを迎えつつあるように思えます。
とくに今後安定的に需要が望める分野として、

・介護関連(介護用品や介護サービス)
・災害対策関連(関連商品)
・省エネ関連(関連商品)
・スマートフォン(アプリケーションソフト)
・WEBデザイン関連
・商業デザイン

などが揚げられますが、これらの分野は、独自色を前面に押し出せる中小企業が進出するには大変有利な分野です。個人の力を発揮し易い分野とは、中小企業も大企業に伍してやって行ける分野のことです。

そのような分野は上記の分野に限りません。

個人のアイデアを発揮できる環境が整っている企業であれば、いつでもそうした分野で発展することが出来ます。
また、中小企業は、上手く独自色を出せれば、あまり競合することもないので、共存してやって行けます。
ただ、経済情勢に敏感な分野を避けるべきかと思います。

■近頃のサイバー攻撃から見えてくる世界事情

今年の初夏の頃、サイバー攻撃によりソニーやホンダの個人情報が大量に流出した事件がありました。秋頃には防衛関連の企業・業界団体がサイバー攻撃を受け、更に、衆・参両議院の国会議員のパソコンなどに攻撃メールが相次いだという問題までも生じています。

ここで注意する必要があるのは、今年は、"標的型サイバー攻撃" と呼ばれるサイバー攻撃が急増している点です。
このようなサイバー攻撃には、国際ハッカー集団のサイバー攻撃や外国の秘密機関などが関与していると言われるサイバー攻撃も含まれます。

ソニーの場合、ゲーム機用インターネット配信サービスに関わる国際ハッカー集団との特別な
因縁があると言われていますが、そのようなサイバー攻撃以外に、見逃せないのが政治的目的を持ったサイバー攻撃の増加です。

米国では、ハッカーに、軍のコンピューターシステムや送電網管理システムなどに侵入される事態が起きています。

このような重要インフラの基幹システムを対象としたサイバー攻撃が外国からの攻撃であった場合、米国防総省は、そうしたサイバー攻撃を "サイバー戦争" と位置づけているようです。
このような事態は"戦争" の一形態であると深刻に捉えていているのはないでしょうか。

ただ、現実に起きているサイバー攻撃は、"サイバー戦争" と言えるもの以外に、他国民との感情的な軋轢が原因となったサイバー攻撃もみうけられます。

今後起こりうるサイバー攻撃として注意すべき問題は、鉱物資源・海産物資源・エネルギー資源などの資源問題に関わる諸外国との軋轢が原因となるサイバー攻撃ではないかと思います。

ある意味で、外国の秘密機関によるサイバー攻撃より、不特定多数の他国民からの大量のサイバー攻撃の方が厄介なのは間違いありません。
サイバー攻撃を未然に防ぐにはどうすべきか。
諸国が一丸となってサイバー攻撃に関する国際条約を策定し、相互に取り締まる協定を結ぶことが早道ではないでしょうか。

米国防総省は、外国からのサイバー攻撃を "サイバー戦争"と位置づけるだけでなく、戦争にならないよう、サイバー攻撃に対しても国際協定が必要であると考えるべきではあるまか、と思います。(投稿 K.Y h23.12.14 )

放射線測定について H23.11.08 by y.K

■放射線測定について

 原発の事故以降、放射線測定が各地に広まるにつれて、原発事故以外の原因で異常に高い
放射線量が測定されたというニュースを耳にするまでになって来ています。

 このようなニュースが出るたびに、ひょっとしたら普段通いなれている道筋にも放射性物質が
埋まってはいまいかと疑念が湧き起こってまいります。

 とりわけ若年層の累積的な被爆は、身体に多大な悪影響を及ぼしかねませんので心配です。
出来ることと言えば、放射線測定器で個人的に測定し安全を確認してみることですが、測定器によっては、測定精度に問題があります。

 放射線測定器のメーカーは限られていますが、それでも、海外のメーカーなどを含めれば多種多様の測定機器があります。
安い部類では、1万円台から数万円台位いのものですが、安価なものには、測定精度に難があるものが多いようです。

 国内で販売されている10万円未満の放射線測定器を国民生活センターが9銘柄について性能を
調べてみたところ、どれも通常の環境程度以下の自然放射線を正確に測定できなかったそうです。照射線量率と測定値に相関があるという程度のものでしかないようです。

 というわけで、正確に測ろうとすると、安くても10数万円の出費になります。

但し、2011年5月24日のJEMIMA((社)日本電気計測器工業会)が策定した工業製品の放射能汚染
を確認する方法についてのガイドラインに適合していれば、安価でも問題ありません。

 市町村によっては、市が保有する小型放射線測定器を無償で貸出ししているようです。
現在貸し出ししていない市町村でも、住民が要望すれば、可能になると思われます。
まだまだ、どこかに放射線物質が埋まっていそうです。この際、徹底して全国各地での放射線量を測定しておきたい。


------------------------ <参考資料> ----------------------------------
●国民生活センター (比較的安価な放射線測定器の性能)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110908_1.html

●社団法人 日本電気計測器工業会(JEMIMA)
http://www.jemima.or.jp/press/index.html

ウォール街の抗議デモが意味するもの   H23.10.6

■混迷する世界 --- ウォール街の抗議デモが意味するもの

最近アメリカのウォール街周辺で行われている経済格差に対する抗議デモは、全米に波及しつつあります。

リーマンショック以後、日本もそうですが、世界の先進国の企業は、リストラ断行するばかりで、失業率を下げる方向とは逆向きの方向へと進んでいます。
特に日本では、バブル崩壊後、長期間にわたる経済の停滞が続いている最中でしたので、あのリーマンショックのような経済危機は経済停滞を一層長期化させています。
しかも、今、欧州では債務危機が深刻化しています。他方、雇用創出に決定打を打てないアメリカでは、経済格差が益々拡大し、その深刻さがウォール街のデモを誘発しているようです。

このままでは、リセッション(景気後退)は免れない様相を呈してきています。
世界同時株安はその先取りとも見えます。ギリシアが債務不履行に陥れば、それは、現実のものとなる可能性もあります。富の偏在・内需拡大・雇用創出などの諸問題を解決するために各国が真剣に取り組まない限り、やがて現実のものとなることでしょう。

今は、まだ、一歩手前の分岐点にいるようなものです。本格的にリセッションになれば、悪循環は免れがたく、膨大な借金を抱える日本の破綻も現実味を帯びてきます。
今は新興国の経済成長のみが、頼みの綱である状況ですが、中国のバブル崩壊がないとも言えません。

このような暗雲がたちこめる最中で企業に望まれることは、一大ブームを引き起こすような商品開発です。それも、なるたけ裾野が広がるような、異業種間を幾つもまたぐような商品であればなお結構です。

景気後退は、世界の消費活動をする人々の意識と消費行動の傾向が決定しているとも言えるの
ですから、富の偏在を解消し、富の再分配が起きる状況を創出すれば、自ずと、解決に至るので
はないかと思われます。
難しいのは、そうした新たなシステムを作ろうすれば、必ず、既得権益が絡んでくることです。ウォール街の抗議デモも、こうした既得権益にたいする抗議でもあり、新たなシステムを望む声でもあると言えそうです。           by Y.K

■2011年は激動の幕開けか(科学が未来を作るのか) H23.9.6

■2011年は激動の幕開けか(科学が未来を作るのか)

大震災から早くも半年近くにもなろうとする今も、日本や世界を揺るがすような世界同時株安や極端な円高などの経済的危機招くような事態が相次いで起きています。

他方、科学技術の分野では夢のような新発見や人類史を塗り替えるような新発見が相継いでいます。

今、という時代を後世の人々は、「2011年以降、世界は新たな時代へと突入していった」と語るのかもしれません。というのは、現在のような世界が同時に行き詰まりつつあるような、あるいは激動に揺れ動こうとしているような時代風潮は久しくなかったからです。

20世紀の世界大戦以来の激動期が訪れようとしているのでしょうか。
20世紀と違うのは、戦争などの悲惨な激動ではなく、人類の一大飛躍の時機到来のような、これまでにないような夢の時代が訪れようとしているのかもしれません。

というのは、世界の情報が瞬く間に行き交い、世界の一部の変化が全世界に及ぶような現代では、悲惨な出来事よりは、より良い世界の構築へと変化する可能性が高いと考えられるからです。

失敗も成功もすぐさま世界を駆け巡るような時代では、世界が一致団結することも可能な時代であるように思えます。

実際、福島の原発事故は瞬く間に世界を駆け巡り、世界の原子力発電に対する安全性の神話は崩れ去ったのです。また、この事故についての世界の援助・協力も忘れることはできません。

さて、もし上述のような良い意味での激動の時代が待ち受けているとすれば、一体どのような時代を想定することが妥当なのでしょうか?

激動期には、旧体制(従来のシステム)と新体制(新たなシステム)の入れ替わりは必須であり、時代の流れを読む必要があります。

変化を止めることができないのが激動期の特徴です。

そのような時代の中では、特に、科学技術に注目すべきかと思われます。
時代の舵取りは、政治家の思惑によるのではなく、革新的な技術と人々が望む生活への夢こそが時代の大きな流れとなるのが歴史の常道のように思えます。

その時代の当事者からは、歴史の流れは、様々な事件・出来事をきっかけにして、思わぬ方向へと流れが進んで行くように見えるのではないでしょか?

それほど、当事者にとって、時代の変化は読み取りにくいもののように思われます。

この現代の変化についても同じで、当事者である同時代人には、すぐ先の未来すら読めないのが実情で、経済評論家や政治評論家など専門家の意見も、あまり、当てになりません。

厳密に言えば、歴史は一度たりとも同じことは繰り返しませんが、"変化の繰り返しパターン" と呼べるような繰り返しがあったと言えなくもありません。
しかし、これも、厳密に言えば、同じではありませんから、本当のところ過去の歴史の出来事は、参考にできるのかという疑念が残ります。
単に、歴史を都合よく解釈しているだけではないかとと言われそうです。

そこで、歴史擁護の有力な意見としては、人類の脳は、本質的には、古代人とあまり変わらないのであり、また、人間の情動の基本的なものは、古代人も現代人もそれほど差異がないとすれば、結局、人類は同じようなことを繰り返し続けているのだと見ることも妥当なのかもしれません。

他方、見落としてはならないのは、科学技術の面です。
新たな科学上の発見は、過去にはない恩恵を齎すことができ、過去と未来を隔てる最大の原因となるからです。

従って、未来の変化を明確に先取りしているのは、特に、科学技術上の新発見や科学の新理論であると言えるのではないかと思います。



●2011年の主な出来事(抜粋)
・野田新首相、新内閣を発足へ始動 9/1

・鬱病の客観的な「指標」を発見(広島大) 8/31

・人間の脳の能力模倣したチップ開発に成功、IBM発表 08/20

・地球上の生物の設計図、DNAを構成する分子が、地球外にも存在することを示す初の証拠が隕石から
見つかった (米航空宇宙局NASA) 8/19

・米国債格下げ・世界同時株安・円高 8/5 −

・2011年 FIFA女子ワールドカップ ドイツ大会 なでしこジャパン優勝 7/18

・HDD「容量無限」に繋がる物理現象の発見(九州工業大学 岸根准教授)7/17

・ヒトの染色体の中心部「セントロメア」にあるDNAとたんぱく質の複合体の立体構造解明
(早稲田大と大阪大、横浜市立大の研究チーム 英科学誌ネイチャー電子版に発表) 07/11

・シュレーディンガー猫状態光パルスの量子テレポーテーションに成功 (東大) 04/16

・東日本大震災 3/11 − (⇒原発メルトダウン・放射能汚染避難区域・放射線風評被害・放射能汚染牛肉)

■古代ローマ帝国の没落と日本を取り巻く経済情勢 H23.7.20

欧米の債務問題に起因する急速な円高という日本経済には暗雲を齎すニュースや食品の放射能汚染の問題など、閉塞感の漂う日本経済ですが、他方、海底に陸地の埋蔵量の800倍の大量のレアースが存在するという東大の発表や九州工業大学とロシア・ウラル州立大学の共同研究による無限容量のHDDの可能性の新発見などがありました。

これらの新発見は、今後の産業界・経済界に新風を吹き込む重大な発見です。
こうした大きな発見は、表面上、まだ大きな変化として見えませんが、水面下ではすでに小波が立ちつつあると思われます。
やがて大きなうねりとなるに違いありません。
やがて関連する大企業は実用化に向けて莫大な開発費をつぎ込むようになると思われます。
そうなれば、その裾野の関連企業もそうした方向をとらざるを得ません。

閉塞的な時代に見えながら、実は、時代が大きく動こうとしているのかもしれません。
大きな発見は世界を一変させる力があります。
ひょっとしたら、なでしこジャパンのW杯の勝利はその象徴なのかもしれません。

但し、このような夢の膨らむ話ばかりとは限りません、BRICsなどの新興国の経済的台頭の要因は、資源大国としての一面ですが、こうした国々の飛躍的な経済発展には、バブル的傾向がどうしても拭いきれません。

こうした新興国が健全な経済発展をする限りにおいて世界は明るいムードを保てますが、経済的混乱を齎す条件が整ったとき、むしろ大きな打撃を受けるのは、経済大国のアメリカや中国や日本に違いありません。

輸出に重心が偏っている現在の日本が置かれている状況とは、飛躍するか没落するかの瀬戸際ではないかとも考えられます。

世界の変化に柔軟に対応できる国が生き残るのであると、歴史は物語っています。
かつて繁栄を極めた古代ローマ帝国の没落への道筋は、現代の経済大国に突きつけられた課題であると考えるべき経済的根拠が、実際に、現在のEUの経済圏の内部にあると思われます。
とすれば、新興国のバブルとEUの二重の混乱が内包された世界経済を考慮にいれて今後の経済の舵取りを考えて行くべき時代ではないかと思われます。


●海底レアアース
東大などの研究チームの発表によれば、ハワイ付近と仏領タヒチ付近の海底に陸地の埋蔵量の800倍
ほどのレアアースが存在するという。

●無限容量HDD
九州工業大学の岸根順一郎准教授と共同研究者であるロシア・ウラル州立大学のアレキサンダー・オブチニコフ准教授らにより、ハードディスク(HDD)の容量を無限大にできる可能性のある新現象が発見されたという。

■現在と未来の対話 (現在の不備を未来に活かす方法) H23.6.29

上方の「いろはかるた」の最初に、「一寸先は闇」とありますが、将来に何が起こるかをすべて予測することは不可能であることは誰しも認めるところです。

しかし、「今度の日曜日は海に行こう」という類は、特別なことがない限り、実現できるものです。

これをソフトウェアに置き換えてみれば、割り込み処理が発生しなければ、通常の処理工程が順次処理されている状況と似ています。

これを、再度、日常生活に引き戻して考えてみれば、緊急事態のようなものの発生頻度にもよりますが、概ね、人間の生活は自身の描いた通りの生活を送ることができているようです。

このように、ソフトウェアの処理と人間生活での処理はよく似ています。これはある意味当然なのですが、ソフトウェアの処理は結局のところ、人間が日常生活で起きることを如何に効率良く処理して行けばよいかをシミュレートしているものだからだとも言えます。

ところが、日常生活では、ソフトウェアのように効率良く処理出来ないことが多々あるものです。

と言うのは、そこには、ソフトウェアによる処理には無い "価値観" "感情" あるいは "既得権益" などが関わり、そうした人間的要因が処理方法や処理順序を大きく左右しているからです。
勿論、厳密に言え、ソフトウェアにも価値観が反映されていますが、効率と科学的な思考が、矢張り、優先されるものです。
このことは、国会での効率の悪い処理を見れば明白です。

今、震災の処理がなかなか進まない国会の在り方を根本的に考えてみることが必要な時機に来ているのかもしれません。

既得権益のしがらみの無い子供たちが理想を掲げて国会を運営したらと想像してえみれば、きっと、良い政治が行われるにように思われます。
既得権益で動くような議員ではなく、本当に国民の幸福を目標に掲げる国会議員が選ばれるようになれば、自ずと、良い政治が行われるわけですから、選ぶ国民の側に問題がありそうだと結論すべきなのかもしれません。

では、なぜこのような事態になるのか?

答えは、先ほどのソフトウェアの処理方法と日常生活での処理方法の違いに現れているように思われます。

理想を実現しようとする子供たちの処理方法は、どちらかと言えば、ソフトウェアの処理に近いといえるかもしれません。
選挙で議員を選ぶときや、日常生活での処理の仕方を、これまでとは違い、やや "ソフトウェアの処理" に近い方法をとり、また、子供のような純粋な理想を持って処理すれば、未来の日本は、これまでとは異なる、より理想に近い軌道に乗せることが出来るに違いありません。

"すべての道はローマに通ず" と言われるほど繁栄した古代ローマ帝国の衰退の原因は、外部的なものだけでなく、次第に官僚化し、様々な既得権益の争いや主導権争いが悪循環を招き、帝国内部から弱体化していったことを、改めて、教訓にすべきかと思われます。

様々な人間的な弊害を抱えこんでいる国会運営に、ソフトウェア工学の知見が意外にも役立つのかもしれません。
国会議員の資格の一つにソフトウェア工学を加えてみてはどんなものでしょうか。

資格はともかく、筆者としては国会議員とソフトウェア工学の邂逅は、現在と未来との有意義な対話の一つになり得るようにも思えます。

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■危機管理時代の到来 H23.5.31

■危機管理時代の到来
 最近、ハッカーのサイバー攻撃による個人情報流出が繰り返し起きている。
何度も新聞紙面・テレビニュースで伝えられるソニーの個人情報流出は、一億人分を超えると言われている。

ホンダも米国のデータ管理委託業者から約490万人の個人情報が流出し、更に、カナダのウェブサイトで不正アクセスがあり、28万人分の個人情報が流出した可能性があるという。

情報流出とは異なりますが、みずほ銀行の大規模なシステム障害など、昨今、大企業の危機管理の拙さが目立っています。

 加えて、今回の大震災での原発事故での国の危機管理のあり方も問われています。諸外国から日本の危機管理の拙劣さが指摘されているところであります。

原発に関しての危機管理に関して、放射線量に関する安全基準および原発の設計上の安全基準を、早急に、見直す必要がありますが、解明すべき重要問題として次の2点が挙げられるかと思います。

●なぜ原発の設計に関する安全基準が現実に起きた脅威を遥かに下回るものであったのか?

●如何なる経緯を辿って原発の設計に関する安全基準が策定されたのか?


 危機管理に関する問題が山積みでの状態ですが、先ず、危機管理のあり方が誤っていると、根本的な解決にならず、繰り返えし問題が発生するばかりです。

現状では、各企業には危機管理マニュアルがあり、国や行政にも危機管理体制があり、大学には危機管理学科があり、危機管理について日本が諸外国に、特に、劣っているというわけではなさそうです。

にも関わらず、危機管理が拙劣なのはどうした訳でしょうか?

恐らく、様々な人的要因・経済的要因があるのではないかと思われますが、これだと明確に指摘できるような要因が無い為に、繰り替えし危機を招いているのだと考えられます。

今回の大震災を機に、多くの人々が危機管理意識を一層高める必要があるかと思われます。

否応無しに、危機管理時代が到来して来たようです。

さて、以下に、危機管理に関して再確認すべき重要な事柄のいくつかを列記しておきます。


@危機管理マニュアルを備えているか?
A危機管理マニュアルの内容は科学的根拠に基づいて作成されたものなのか?
B使用している危機管理マニュアルは、現実的に機能するのか?
C危機管理マニュアルは実情に合わせて更新されているか?
D(テストできる事柄に関して)非常事態についての十分なテストが
されているのか?
E事故・危機を招いた場合、その後、原因を究明しているか?
    原因究明を当事者以外の第三者に委ねているか?
F危機管理データベースを作成しているか?
G危機管理データベースを公開しているか?

(企業であれば、社員に公開。国であれば、国民に公開。)


<関連サイト>


危機管理産業展(RISCONTOKYO)2011
http://www.kikikanri.biz/

失敗知識データベース
http://www.sozogaku.com/fkd/index.html

畑村洋太郎のすすめ
http://www.sozogaku.com/hatamura/index.php
(補)畑村洋太郎:失敗学の権威、失敗知識データベース公開

以上、調査部・文責(K.Y)

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■省エネ対策の方向と将来像 H23.4.30

■省エネ対策の方向と将来像
大震災から復興へ向けた動きが活発化し、また、原発事故による電力事情により、今後の日本の産業界のトレンドは、否応なく、節電・防災を踏まえた方向へ大きく舵を取らざるを得ません。

現在、様々な省エネ用グッズや防災用グッズが市場を賑わせつつあります。
例えば、コンセントに指すだけで、節電効果・CO2の排出量・消費用電力量などが表示できるものや、通常電気スタンドとして使用して、停電時にはそのスタンドの電球部分を取り外すと、懐中電灯になるものなども市販されています。
あれこれと、アイデアに富んだ商品が開発されているようです。

ただ、現在の省エネ対策の機器は、単体としての機能が多いようで、家庭の電気全体を制御するようなものは、少ないようです。あるとしても高価なものになりがちで、更に、家の施工や改造を伴うようになります。
実際、理想的な節電のための制御などを考えると、どうしても、現在の家庭の電気設備では不十分です。将来的には、どの家にも総合的な電力制御システムが行えるよう
な電気設備になるのではないかと思われます。

他方、電化製品自体も、更に進化して、電化製品自体が省エネ制御を自立的に行えるものが業界の常識になるのではないかと思われます。
例えば、炊飯器など、電源を入れたり、炊いたりするのは、人間がやるのではなく、炊飯器自体が、電力の安い深夜の時間帯に稼動して、炊いてくれるような自動省エネ炊飯機能と従来の手動炊飯機能の二つの機能が備わった炊飯器や、照明にしても人が居ないときは自動的に消えるのは勿論のこと、昼間は、太陽光で明るい所は照らさず、暗い方向を自動的に照らすような照明など、きめ細かい配慮のある電化製品が主流となるのではないかと思われます。

今後の新製品が、実際、どのようになるか楽しみです。

ここで、今年の夏には実践しなくてならない省エネ対策のほんの一部を下記に列記しておきます。


<すぐできる省エネ対策>
●冷蔵庫
・設定温度を無意味に下げない。
("中"でも冷蔵庫内が5℃以下になるのであれば、"中"に設定する)
・物を詰めすぎない。冷凍庫は逆に詰めた方が良い。
・ドアの開閉を最小限にする。
・冷蔵庫の側面の風通しを良くし、冷蔵庫の側面に太陽光が当たらないようにする。

●エアコン
・利用を控え、夏の設定温度をあまり下げ過ぎない(28℃程度にする)。
(1℃下げると、約10%節電になるそうです)
・フィルターの目詰まりをなくす。
(2週間に一度は掃除する)

●照明
・出来れば、白熱球を止め、LEDタイプにする。
・こまめにスイッチを切る。

●掃除機
・無闇に "強" にしない。
・雑巾がけで済むことも多い。

●洗濯機
・まとめ洗いする。(但し、詰め込み過ぎには注意)
・適度な手洗いは健康にも良い。



<関連サイト> ●家庭の省エネ大事典(省エネルギーセンター)
http://www.eccj.or.jp/dict/index.html

●資源エネルギー庁(経済産業省)
http://www.enecho.meti.go.jp/policy/

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■日本経済はどうなるのか? H23.4.4

日本経済はどうなるのか? 
去る3月11日、東北から関東かけて甚大な被害を与えた巨大地震は、日本全体の経済に及ぼす影響も甚大なものとなるに違いありません。

この先5年くらいの間、十分な復興支援をする必要がありますから、毎年、復興支援の為のインフラ整備などの財政支出は巨額に上ることは必須です。

また、原発の被災による計画停電も東日本の経済を圧迫してゆくこととなるでしょう。

更に、東北では、自動車産業の部品などを作るメーカーもあることから、自動車メーカーは少なからず打撃を受けています。

こう考えて行くと、国の財政が逼迫することは間違いありません。

早晩、何らかの増税が必要となることでしょう。

他方、巨額に上る復興の為のインフラ整備や、食料など物流の大きな流れは、同時に、内需を大いに活発にする側面があります。

また、節電の流れが更に進み、地熱発電や風力発電(最近は低周波が出ないようなものもあるそうです)といった自然エネルギーの利用も活発となり、蓄電技術も一層進歩するものと思われます。

今後の日本経済の舵取りを誤らなければ、5年くらいは掛かるでしょうが、再び日本の経済は、活気を取り戻すことが出来るのではないかと思われます。

5年先の未来は、一見すると、明るい兆しがありますが、しかし、ここ2,3年の間の巨額の財政支出を想像してみると、日本の財政が破綻する危険も孕んでいます。

そもそも、震災前の日本の経済は上向きかけていましたが、失業率は目立って回復していたわけではなく、国家財政の方も国債に頼っていた次第ですから、震災前に、すでに、国家財政は不健全な財政状態に陥っていたと言ってよいかもしれません。


現在、福島や茨城などの産物のなかで、安全であるとされているにも拘わらず、風評被害を受けて売れなくなっているということをニュースで度々耳にします。

同様に、"日本の経済は危ない" という(特に外国のメディア)などから、風評被害を受けなければ、また、日本人自身が、"日本の未来は明るいのだ" と思えば、実際に、日本の経済は上向いてゆくことでしょう。

国家財政は、余程間抜けな政治を行わない限り、概ね正しい方向へ進むものと思われます。というのは、解決の為の選択肢は限られているのですから、復興の為の適切な法改正や50年後を見据えた財政の健全化を目指せば、それほど大きな失敗はないかと思われます。



《東日本大震災により亡くなられた方々に衷心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧がなされますことをお祈り申し上げます。》

                     
by 調査子

■近頃の世界情勢を踏まえて H23.3.8

■近頃の世界情勢を踏まえ、歴史とは何か?を考えてみたい。

嘗て、イギリスの高名な歴史学者であるE.H.カーは、『歴史とは何か』と言う著書で、

  「歴史は現在と過去の対話である」

と述べている。

ところで、我々は、なぜ歴史を学ぶのであろうか。現代では、その答えは自明であると信じられている。
とは言え、実際に街角で人々にインタビューしたら、その答えは千差万別であろう。

なぜなら、答えが自明であると考えているのは、いつの時代でも、その道の専門家・研究者にほかならない。

"なぜ歴史を学ぶのか" の答えは、次のようにも言えるかもしれない。
「農業について何も知らずに作物を作る場合より、農業の知識を十分に持ってから作物を作る場合の方が、より収穫が増すだろう。
 同様に、歴史を深く理解し、過去の人類の過ちから多くのことを学ぶことは、より豊かな精神を持つことに役立つだろう。また、歴史を学ぶことは、単に、将来に役立つというだけでなく、 過去の長い人類の歴史の中に、偉大な人々の輝かしい業績やすばらしい精神を発見するに違いない。
 ただ、歴史の書物には、これまで世界で起きたことのほんの一部しか記されていない。
 また、歴史に記された人々はほんの一握りの人々に過ぎない。しかし、歴史には記されていない多くの人々によって、今日の世界が作られてきたことを忘れてはならないだろう。
 時に偉大な人々が、世界に大きな衝撃を与えたり、世界を変革するきっかけを与えたりするが、それを受け止めたのは、そのような、多くの人々なのである。」

上の答えに異論もあることだろう。そもそも、正解などというものは存在しないばかりか、"なぜ歴史を学ぶのか" の答えは、その時代の人々の "教育" や "環境" などを背景とした人生観によって、誰かに提示された幾つかの答えの中から選択されているに違いないからである。
 
さて、前置きばかり長くなってしまったが、本題に入れば、歴史をある一面から見れば、歴史は、"生物の進化の歴史" であるとも、"戦争の歴史" であるとも言える。

そして、今現在、世界で起きていることは、"民主化の歴史" であると言う一面である。

古代ギリシャに始まる "民主主義への潮流" が、再び、大きな波となって、うねり出している。

この波の背景には、ITの世界的な普及がある。これほど多くの世界の人々が、同じ知識や歴史観を共有できる時代は、初めてのことである。遠からず、世界の人々は、異なる価値観を尊重し、互いの価値観を受け入れる時代が来ることだろう。

(補足) E.H.カー(Edward Hallett Carr)
ロシア革命史の研究で世界的に知られたイギリスの歴史家。
岩波書店などから著作が出版されている。最近、大文字で再版されているのを書店で見て懐かしく思った人も多くいたことだろう。
                
by 調査子

■多種OSの時代が到来か? H23.1.29

■多種OSの時代が到来か?

長らく、OSと言えば、マイクロソフトのWindows OS、Mac OS、UNIX系OS(linuxを含む)の3つのOSの時代でした。

ところが、近年、特に、グーグルが無償のAndroid OSを出したあたりからOSの新時代が始まったような様相を呈してします。

スマートフォンなど携帯端末やタブレットにAndroid OSが多く採用されるようになり、更に、近頃、Android搭載のノートPCも続々出ています。

一方、ウェブの閲覧とウェブアプリケーションに特化したChrome OSがグーグルから発表され、マイクロソフトからは、電源投入からわずか5秒で瞬間起動するSplashtop OS(但し、ウェブとメール利用に特化させたOS)が発表されました。

このような新たなOSの特徴は、無料配布であることと、何かに特化した機能をもつOSであることです。

例えば、マイクロソフトのSplashtop OSは、WEB閲覧とメールの送受程度の機能しかなく、多種のアプリケーションを利用することは出来ません。その代わり、電源を入れると数秒で立ち上がり、ネットに繋がるという利点を持つものです。

こうした何かに特化したOSは、今後も更に増加する傾向にありそうです。

そんな中で、他とは設計思想が異なるのがChrome OSです。

これは、クラウド型のOSで、グーグルアカウントでログインし、ウェブアプリケーションを利用するという方式をとるので、ウェブアプリで作成したファイルはwebサーバ上のファイルとして保管され、PC上のメモリは、常に、最小限でみます。また、ユーザーは最新のウェブアプリケーションを常に利用できるというメリットもあります。

今後、多種のOS並立時代が続きそうです。

どうやら、Windowsが独占した時代の終焉のようです。

実際、マイクロソフトの決算は、純利益が5四半期ぶりの減益となり、他方、アップルやグーグルは売上高・純利益ともに四半期として過去最高を更新しているそうです。



<関連サイト>

○グーグルクラウドサービス
http://www.google.co.jp/apps/intl/ja/business/index.html

○いま話題のクラウドサービスとは?
http://allabout.co.jp/gm/gc/39906/

○Bing提携のダウンロード版「Splashtop OS」ベータが公開
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/12/01/044/index.html

○「Chrome OS」搭載PCは2011年上半期発売
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101208_412594.html

                   以上、調査部・文責(K.Y)

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■LEDシーリングライト 22.12.28

LEDシーリングライト
シャープは、LEDの調光、調色が可能な「屋内照明用LEDコントローラ LR56001」のサンプル出荷を12月11日より開始したようです。

いよいよ、LEDの普及と共に、LEDの応用分野において、次なる段階に入るようになりました。

LEDが安価になるにつれ、LEDを信号や車両など公共の分野で使用する段階から、個人住宅の照明に使う段階に、既に、来ていますが、次は、単に、LEDを使用するという段階から、光の色や明るさを、昼と夜、或は睡眠時とで使い分ける段階に突入しつつあります。
勿論、各方面で既に実現されてはいますが、まだ、個人住宅では、それほど普及していません。
しかし、現在は珍しくとも、近い将来は、これが当たり前のものとなるに違いありません。

これまで、調光・調色を施したライトと言えば、舞台やコンサートの類でしかあまりお目にかかりませんでしたが、個人住宅のシーリングライトなどでも今後は大いに使われるようになるのでと期待されます。

通常、調光・調色といえば、3種類のLEDを個別に制御して、調光・調色の設定をコントロールするだけのものですが、更にLEDのON/OFFを制御して、種々用途に用いることが出来ます。
個人宅のカラオケのムード照明や、クリスマスの特殊効果を狙ったものなど、様々な用途が考えられます。
また、予め照明時間や明るさを制御するオプションプログラムを組み込めば、個人住宅・事務所などで、きめ細やかな省エネ対策も実現出来ます。



<語句>
シーリングライト:天井に直に取り付ける照明のこと。
Ceiling:天井。


<関連サイト>
家電 Watch
<シャープ、調光や調色が可能な屋内照明用LEDコントローラを発売>
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20101224_416925.html

シャープ 業界初 LEDシーリングライト 6機種を発売
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/100819-a.html

パナソニック電工のLED照明が創り出す光の演出シーン
http://denko.panasonic.biz/Ebox/everleds/special/showcase/index.html

LED照明推進協議会
http://www.led.or.jp/
                   以上、調査・文責(K.Y)

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■レアアース(希土類)の展望 H22.9.30

尖閣沖衝突事件を機に中国からのレアアースの対日輸出が、実質的に、一時停止したことから、代替品の開発や調達先の多角化に取り組む動きが急速に加速する情勢を見せています。

これまで、中国のレアアース生産量が世界の90%以上を占めることもあって、日本は希土類の輸入を90%以上中国に頼っているという極端な中国依存の状態にあります。

このことは、日本経済が中国にますます依存することでもあります。
更に経済的依存が進むと、最早、日本は経済的自立が崩れ、中国に飲み込まれるという好ましからぬ状態にまで到達することになります。

日本の自立を維持するためには、レアースに限らず、極端な依存性から脱却することが必要です。

思えば、太平洋戦争直前の日本はアメリカからの石油輸入に極端に依存していました。そのアメリカからの石油輸出停止の宣告が切っ掛けで太平洋戦争へと突入してゆきました。
歴史的に見ても、極端な依存関係は紛争の火種となります。日本は紛争が起きないよう冷静な対処を心掛けるとともに、レアアースの代替技術の開発に益々取り込む必要があります。

折り良く、9月29日に、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は北海道大学とレアアースを使わないモーターを開発したと発表しました。また、資源の宝庫といわれるアフリカやカザフスタンにも注目が集まりつつあります。

こうした、新たな技術開発や資源供給先の変化にともない、様々な業界の変化が今後の日本を動かして行くこととなるように思われます。恐らく、今後の10年間は、ある種の変革期となるのではないかと推測されます。


(参考)
経済新聞に "日本とカザフ、レアアース開発も合意した"
とのニュースが入りました(2010/9/29 23:08)。

<参考資料>
経済産業省
「レアメタル確保戦略」
http://www.meti.go.jp/press/20090728004/20090728004.html

豊田通商、レアアース事業へ進出
http://www.toyota-tsusho.com/press_past/2008/20081202_5.html

住友商事
ザフスタン共和国におけるレアアース回収事業
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/2010/20100324_181530.html

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E0EBE296E28DE0EBE2EBE0E2E3E28698E2E2E2E2;at=DGXZZO0195164008122009000000
by Y.K

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■Android搭載スマートフォンの展望 H22.5.17 by y.Kobayashi

■Android搭載スマートフォンの展望

ガラパゴス化した国内携帯電話の市場が低迷する一方で、Googleのモバイル用OSであるAndroid(アンドロイド)を採用したスマートフォンが注目を浴びている。
これが注目されるには、主に次の2つの大きな理由がある。

 (1)このOSがオープンソースであり、米グーグル社(Google Inc.)から誰にでも
   無償で提供されている点である。

 (2)Android用アプリケーションは、Android Marketと呼ばれるモバイル
  アプリケーションストア上で自由に有料販売及び無料配布されている。
  しかも、個人であれ企業であれ、誰でも参加できる。

  (比較)アップルのiPhoneのアプリケーションストア(App Store)では、
     外部の開発者が出品する場合、年会費を支払って、「Apple Developer
     Connection」に加入しなければならない。

今後、アンドロイドの採用は益々増加するのではないかと予想される。
スマートフォン向けのアプリケーション開発は、誰でも参加できる、最も有望な市場となって行くことだろう。

実際、この分野ではアイデア次第で、一攫千金も夢ではない。
また、無償で開発が行えるので、個人でも企業でも、気軽に、アプリケーション開発が行える。

 開発について言えば、開発に必要なツールSDKとAPIが無償で用意されていて、Windows環境での開発が容易にできる。アンドロイドのカーネル、ライブラリー、ランタイムなどは、通常、C言語またはC++で記述されている。開発言語としては、JavaやC++での開発が可能である。

 (補)Android SDKにはエミュレータが付属しているので、評価ボード上でのAndroidの実装せずにアプリケーション開発が行える。また、エミュレータの動作速度は、実機に近い状態でアプリケーションを実行できるので、実機と変わらないアプリケーション開発が可能となる。

 更なる進化系としては、ケータイ分野以外の家電や車載製品メーカーなどの組み込み
 デバイス開発の現場でも注目されている。基本的にアンドロイドはLinuxをベースとして作られているOSなので、Linuxの資産を活用できるというメリットがある。(小林)

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■組み込みデータベースの比較

2009/04/28 by Y.Kobayashi

組み込み用のデータベースとして良く知られる3つのデータベースを、恣意的ながらとりあげ、以下にその特長を記述しました。どのようなデータベースを使用するかは、ターゲット及び開発環境などにより異なるので、以下の記述が使用するデータべースを選択する際の一助となれば幸いです。

@SQLite
SQLiteは、無償で入手可能なデータベース管理システムであり、ソースコードの改変や第三者への再配布は自由となっている。
このデーターベースは、ライブラリ形式で使用するため、ターゲットに組み込むOSに依存しない。
その構成は、一般的なクライアント/サーバ構成でなく、1データベース/1ファイルの構成である。

従って、実行プログラムからデータベースの操作は、ファイルのread/writeという単純な形式で行える。
また、一般的なSQL命令及びトランザクション処理が利用出来る。処理上の注意点としては、データの更新の際、トランザクション処理で行わないと、その処理速度が著しく低下する点である。

その他の特長としては、“データ型を持たない“、“ユーザーの概念”を持たないなど、データベースとしての機能に制約がある。高機能を追求しないデータベース処理に最適である。

開発環境 :Linux
ターゲットシステム :OSに依存しない


A日立 Entier
これは、組み込み機器でリレーショナルデータベースを利用できるようにした商用の軽量・高速・高機能なデータベース管理システムである。組み込み方法としては、ライブラリ型として組み込むこととなる。

データ表現は表形式であり、データベースの操作は、SQL92に準拠した標準的なSQL構文が利用できる。
その他、マルチタスク機能を使用することが出来る。開発環境、ターゲットシステムが充実している。
また、開発ツールも充実している。

開発環境 :Windows 2000 またはWindows XP を搭載したPC
ターゲットシステム :T-Kernel,μITRON,VxWorks,Windows CE,Windows Mobile,Linux


BMicrosoft SQL Server Mobile
マイクロソフトの商用の組み込みデータベース。なお、開発ツールにより、他のWindows環境上での開発ができるようである。

開発環境 :Windows CE 5.0,Windows Mobile 5.0
ターゲットシステム :Windows CE,Windows Mobile

(補)Windows Embedded CEで対応する主なCPUには、以下のものがある:
MIPS系CPU、RM系CPU、SuperHシリーズCPU 、x86

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■特徴

●SQLit
・標準的なSQL92仕様に準拠(一部にサポート外機能有り)
・ACIDトランザクションをサポート
・データベースは,単一のファイルに格納
・データベースファイルは異なるマシン間で共有可能
・データベースファイルの上限は2T(テラ)bytes
・メモリ消費量が少ない
・多言語対応

●Entier
・マルチタスク機能
・SQL92 準拠
・地図検索に適用できる空間検索機能
・インクリメンタルサーチ機能
・全文検索機能
・データベースファイルの容量削減
・メモリの効率的利用

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■開発環境

●SQLite
Linux を搭載したPC

●Entier
@Windows 2000 /Windows XP を搭載したPC
メモリ :256MB 以上
ハードディスク:200MB 以上
インストール時に必要なハードディスクの空き容量:25MB 以上

ALinux を搭載したPC
OS:Red Hat Enterprise Linux AS 3(x86)
カーネル :2.4.21-4
メモリ :256MB 以上
ハードディスク:200MB 以上
インストール時に必要なハードディスクの空き容量:25MB 以上

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■ターゲットシステム

●SQLite
OSに依存しない。

●Entier
下記OSをサポート
Windows CE
組み込みLinux(SuperH Solution Engine 上で動作するLinux)
T-Kernel
μITRON
VxWorks
Windows CE
Windows Mobile
Linux

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■オープンソースのデータベース一覧(組み込み用)

< 製品名> < 開発元> < サポートOS>
Oracle Berkeley 米Oracle Linux,Windows, BSD UNIX,Solaris,Mac OS/X,VxWorks,POSIX準拠のOS
Oracle Barkeley
DB Java Edition
米Oracle J2SE 1.4.2以降
SQLite D.Richard Hipp氏 Windows,Mac,Linuxなど
Apache Derby Apache Software
Foundation
JDK 1.3/1.4/1.5,J2ME/CDC/Foundation Profile
Firebird
Embedded Server
Firebird Project Windows,Linux,AIX,MacOS XEmbedded Server

(捕)オープンソースどあるが、ライセンスにより費用が発生する場合もある。

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■参考文献(WEBアドレス)

< 日経BP社 >
組み込みDBプログラミングを知る
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070312/264576/?ST=develop


< アイティメディア >
いまさら聞けない 組み込みデータベース入門
http://monoist.atmarkit.co.jp/fembedded/articles/embeddeddb/embeddeddba.html


< 日立 >
組み込みデータベースEntier:特徴
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/Entier/info/concept/index.html

< 日立 >
組み込みデータベース Entier 解説編
組み込みデータベース Entier 運用編
組み込みデータベース Entier SQL仕様編
組み込みデータベース Entier AP開発編
組み込みデータベース Entier ユティリティ編
組み込みデータベース Entier メッセージ編
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/manual/common/Entier.htm


< 東京エレクトロン デバイス >
Berkeley DB
http://cn.teldevice.co.jp/product/oracle/oracle_berkeley_db/index.html?gclid=CI-I8pnYkZoCFdEtpAodWCSsGA

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